犬と暮らすということ

もうかなりのメディアで情報が流れているのでご存じの方も多いと思いますが、ここ市川から遠くない松戸の住宅街で起きた犬の射殺・・・。

TV等の報道によるものでは(どこまでが真実か?は分かりませんが)

体重20キロ程度の紀州犬が2名を襲い、飼い主の男性70代に馬乗りになり咬みついていたので警官3名が合計13発を犬にむけて発砲。
紀州犬を射殺した。
飼育環境は近所のかたも「酷い飼い方」と周知されているような有様。

というもの。

色々な意見がSNS上でもたくさん出ていました。
13発の発砲が過剰だ!!とか、射殺は仕方ないとか、犬が可哀そうとか・・・。
一つの事件で見方を変えれば意見が分かれるのも当然のこと。
私もこの事件でいろいろ考えましたし、どんな状況だったのかと想像もしました。

今回の事で、ブログを読んで下さっている飼い主さんに伝えたい事・・・
これを他人事と思わないで欲しいのです。
犬を飼う事は、迎えた犬の命を飼い主さんが守るという事

この紀州犬の生活は、少ない情報から判断してもかなり劣悪なもので、飼い主は最低だと思いました。
「共に暮らそう」「犬を家族に迎えよう」と思って行動を起こした時、少なくとも犬が好きな人間だったはず・・・。
しかし「実際は犬が思い通りに育たなかったのか?」「現実は世話が大変だったのか?」「飽きてしまったのか?」報道が事実であれば飼い主として共に暮らしていく事自体を放棄した・・・。としか言いようがない状況に見てとれました。

犬を迎えようと考える人は、犬との理想の生活を夢見て犬を家族に迎えるのだと思います。
理想の生活は、人間側がいかに時間や手間をかけて犬に教えていくか?という事がとっても重要なんです。
何もしないで犬が人間社会のマナーを理解するのは難しいのです。

私が未来を迎えようか悩んだとき
正直、当初は「いらない」と言っていましたし迎える気はありませんでした。
何故かというと、彼女の体の大きさ(トリミング、食事代・・・、大変だな)と彼女が持っている障害(病院代かかるな、トイレどうやって教えよう、歩けなくなったら介護が大変だな、階段の上り下り大丈夫かな・・・などなど)を全て考えて、当時の私には迎える気は全くありませんでした。

しかし、トライアルが失敗してしまいます・・・。
理由はトイレ・・・。
これ、かなりのネックになるのは間違いなかった。

でも、プードルが流行っている中スタンダードとはいえ、程よい大きさの未来。流行りのレッドという毛色。
容姿も可愛い。

彼女と暮らす上でこの見た目の可愛さや流行を優先して里親に出たとしてもトイレを教える手間やかかる病院代(実際に繰り返す膀胱炎、外耳炎、首を痛めてしまう等で迎え入れ当初は病院代がかかりました)に嫌気が指す人もいるのではないか?するとまたトライアルが失敗してしまう・・・と思い、私が受け入れを決めたのでした。

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我が家に来た時(到着したて)の未来。懐かしいな~

来た当初は大変だったな・・・。
一番の問題のトイレもシェルターにいる時から対策を考えていたので後は実際に教えるだけ・・・。
これは結構苦労しました。トイレの仕方は教える事が出来たけれど、膀胱にオシッコがたまると漏れ出てしまう事までは当初は分からず、この問題は未来が来た日から今現在も続いていますし今後も続くでしょう。(ちなみに夜間も3,4時間が限界なので起こされますし、おもらしの敷物の洗濯頻度は高いです 😥 )
それに当初は階段も上れなくて、階段の上り方も教えました。
当初はなかった散歩時の犬に対する吠えつきも、食事の前の回転も(ここは最近良い感じです♡近々ご報告)現在進行形で未来に伝え続けています。

この手間を・・・、
面倒と感じるのか?楽しいと感じるのか?

ここが肝心なのかもしれません。
確かに愚痴りたくなる時が・・・「ありますよ!!」
でも、未来と暮らす楽しさの方が数倍勝ってる 😀

この面倒な事全て含めて犬と暮らすという事なんです 💡 

この紀州犬の飼い主の様な人は最初から犬を迎えるべきでは無かったんです。
今、愛犬との生活に困り事がある飼い主さんはきちんと愛犬と向き合って下さい。
あなたの愛犬は手間や時間をかければ必ず応えてくれます。

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