～犬暮らしの案内人～　加藤初枝です

先日嬉しいお客様が来店下さいました♪

お気遣いありがとうございます<m(__)m>

来店されたのは、以前にもご紹介しました私にもとっても思い出深いキキちゃんの飼い主様（残念ながらキキは今年の初めに虹の橋を渡りました。その時の様子は→「ありがとう・・・キキ」）

長い間トリマーをしていると、愛犬が亡くなってしまったらこの飼い主さん大丈夫かな？と心配になる方って何となく分かるのです。
キキちゃんの飼い主様も、そう思う飼い主さまでした^m^

愛犬が亡くなった時、人それぞれ悲しみ方って違います。

私がいつも飼い主様にお願いするのは・・・、
「今辛いのは、〇〇ちゃんが最期頑張った時の辛さですよ。辛い気持ちは分かるけれど、あまり長く引きづらないでね。想いが残りすぎると虹の橋の向こう側で〇〇ちゃんが辛い思いをするからね」と。

犬って、最期の時も飼い主さんの事を想って逝き方を決めているんじゃないかと思うようなエピソードを良く聞きます。
それにね、笑う方がいるかもしれないけれどきっと肉体は死んでしまっても魂は飼い主さんの近くにいると思っています。だからあんまり悲しみ過ぎると、旅立った子がどうしてよいか？分からなくなってしまうと思うのです(;_;)

キキちゃんの飼い主様は、私に挨拶する事で一つ段階を上がろうとされていました(^_^)v

キキちゃんと一緒にいらしていたお店に来ることも思い出してしまって辛い事だと思うけれど、頑張って来て下さいました。
本当にありがとうございます。

二人でちょっぴり涙しながらも、もちろん話題はキキの事♪

初めて会った時には出来なかった（飼い主様が）

キキを抱く事
キキを叱る事
キキと旅行する事
キキが爪をはがしてしまって大変だったけれど手当をしてあげられた事

今、犬と暮らす人が「可愛いから」と犬の思うようにさせて自由にさせる事が「良い」と思っている方が多いと思います。
キキと飼い主様の関係も初めてお会いした時はそんな感じでした。

当時のキキの目はちょっとヤンチャな（悪く言うとギラついた）目でした。
皮膚炎も酷くて、何かすればすぐに歯を剝いて威嚇し飼い主さんの行動を牽制していました。

この状態が、ストレスが無くて良い状態と言えるでしょうか？

いつでもいう事聞かない飼い主に苛立っている状態です。

私が関わらせて頂くようになり、飼い主様も少しづつキキの事を叱れるようになり、抱く事も出来、そして皮膚炎さえも良くなりました。
もちろん、目も穏やかになりました。（文句は最後の最後まで言ってましたが・・・）

叱るしつけが

飼い主を嫌いになるとか
犬が猜疑心を持つようになるとか
余計に手がつけられなくなるとか
トレーニングが嫌いになるとか（トレーニングはあくまでもトレーニング、しつけは生活上マナーを教える事!!）

自分の子供を叱らずに、何か物を頼むときに必ずお駄賃をあげてやってもらう・・・。
そう言う子の行く末って・・・心配じゃありませんか？

もちろん、体罰はぜったいNG!!
叱る=怒るではないのです。

そんな私の伝えたかったことを飼い主様はしっかりと理解して下さっていました（涙）

次の子が考えられるようになったら、また元気な顔を見せて下さると約束をしてお別れしました。

自分のやってきた事が「間違っていなかったよ」とキキが教えてくれたような気がしました。
ありがとう、キキ
いつか、またきっと会える日がくるからその時は「ガウッ」しないでね^m^