~犬暮らしの案内人~加藤初枝です
昨日まではシャンプードライまでをお話ししてきました
細かいテクニックや注意点は掘り下げればもっともっとお伝えしたいことは出てきてしまいますが・・・
最低限、犬に負担がかからないようにお話ししてきました
さて~
今日は何にしようかな~(。´・ω・)?
なんて考えていたら・・・
LINEグループ「わんず」メンバーさんからこんな声が上がりました
「爪が伸びてきています・・・家で切る時、どんな注意点がありますか?」
我が家の未来の爪~
前足と下が後足~
実は未来・・・
シェルターから迎えてからの約7年・・・
最初の数回を除いて、爪切りしたことがありませんでした( *´艸`)
うちに迎えるまでの2~3年も
恐らく爪切りなんてしてこなかったと思うんですよ・・・
シェルターにいたから( *´艸`)
また骨格に異常のある子なので(骨盤の位置が完全にズレている・・・)爪の減り方も全く違っていました
体重がかかる足とその中でも一番負荷がかかる場所の爪は・・・
メチャクチャ短い!!
逆にほとんど体重がかからない爪は倍以上の長さがあります
*見にくい場合はクリックして見て下さい
前後共に左の足の爪が削れています・・・
右は削れていません
ご自身の愛犬の爪の減り方、伸び方観察してみて下さいね
偏りがあるときは姿勢が悪かったり、体重の負荷がかかりすぎたりしていますよ
本当は長さがある爪を短く切りたいと思いましたが、最初の頃・・・メチャクチャ嫌がっていたので(爪じゃなく前足のバリカンさえも嫌がっていました)あえて切りませんでした
だって・・・
うちに来るまで爪を切ってなくても・・・
ある程度の長さで止まっていたから(笑)
逆に言えば
それ以上は伸びないから~
それでもね・・・
少しはトライしたことあるんですよ!!
でも少し切るだけでビクビクとして足を引っ込める・・・
見た感じも血管や神経が長そうに見えましたから
恐らく切れても数ミリだろう・・・と
皆さんが恐らく気にしているのは・・・
爪が折れないか?
伸び続けて歩きにくくないのか?
伸びたら切らなきゃいけないのか?
ここらへんかな?と思います
むか~し、昔(笑)
トリマーなりたての頃・・・
家で大して構われていない室内飼いの小型犬で爪がこんな感じになってくる犬を何回か?扱ったことがあります
(*画像が無かったので・・・ネットで見つけた写真をお借りしています・・・)
一か月放置したら・・・
どんなワンちゃんもこんな感じで爪が伸びてしまうのであれば・・・
家で爪切りしてください
爪切りだけで来店してください
とお伝えしますが・・・
正直・・・
室内で普通に暮らしているワンちゃんたちがこうなる事って・・・
そうそうありません
狼爪(地面より少し高い位置にある親指と言えば分かるかしら?)が稀に食い込む犬がいますが・・・
大抵の場合、同時に皮膚疾患があり爪水虫みたいになっている個体に多く見られます
健康な皮膚の個体にはあまり見られることはありません
お散歩にあまり出ないから・・・
確かに歩かないより歩いたほうが爪は削れます
でも、個人的に爪が伸びる一番の原因は・・・
足の握り
だと思っています
最初の未来の足もそうなのですが・・・
人間で言えばじゃんけんの「パー」のような足を握りが弱いと言います
逆に「グー」のような足を握りが良いと言えます
(どんな足なのか?気になる方は【犬 足の握り】とかで検索してみてください!!画像が出てきますよ~)
ここら辺は繁殖の時点で親からの遺伝も少なくないかな?と思います
また、運動を良くしている個体は足の握りが成長と共に良くなります
握りが良い個体は爪がほとんど伸びない印象があります
また・・・
爪が折れないか?
これに関して言えば・・・
一番多い事故としては自転車の前カゴに入れるとき
爪が入りやすい網状のカゴに爪が食い込んでいるのを知らずに人間が持ち上げてしまう・・・
これは大変なことになります
根元から折れることもあるし、すっかり折れてくれればいいけれど中途半端についていることも・・・
あとは~
私も経験済みですが(;^ω^)
爪を踏んでしまう・・・(凜、ごめんよ~)
大抵は、人力が重なった時に爪が折れることが多いです
普通の生活の中で折れてしまう個体は・・・見たことないです
お店をご利用のワンちゃんたち・・・
どちらかというと・・・
握りが甘い個体が多い~( *´艸`)
そして神経や血管が長い個体が多い~( *´艸`)
従って爪切り出来るのは未来と同じ・・・
数ミリです(笑)
最初の質問に答えるとしたら・・・
「2,3か月放置しても歩きにくくなることも少ないから・・・放置しても問題ないですよ~」
もちろん、飼い主さんが切れるのであれば切ってあげたほうが絶対的に良いです
でも・・・
大抵の方が
怖い
と感じていますよね?
犬は切る人間が怖いと感じていることを見抜きますし
怖いと感じている人間は切るときに・・・
躊躇います
これが・・・
犬には良い迷惑(笑)
例え間違って血管を切っても
勢いよく切ってあげると痛みを感じないんです
皆さんも・・・
よく切れる包丁で間違って指を切ったら痛みって後から感じません?
それと一緒なんです
だから個人的には人間側が無理だと感じているなら・・・
あえて爪切りしない方がいいです
それでも・・・
どうしてもやり方を!!
って方もいらっしゃいますよね?
ちょっと長くなりましたが~
続けて書いてしまいますね(^_-)-☆
先ずは切れ味の良い爪切りを用意してください
これがギロチンタイプ
こっちがニッパータイプ
どちらもペットショップで購入できます
但し・・・
お店で確認してほしいのは
プロ用
であること
ホームセンターなどで一般の飼い主さん向けにソフトな感じを受けるプラスチックなどで握る部分が作られているものがありますが、避けた方が無難です
切れ味が悪いし、バネがスムーズじゃない感じがあります
購入の際は
是非、トリミングをしているショップでプロ仕様のものを購入してください
爪切りのギロチンタイプは使い続けるとバネが折れてしまうこともあるので、トリミングしているお店では在庫が必ずあるはずです!!
うちにもあります(笑)
次に犬の爪の持ち方(これ大切~)
爪の根元をぐらつかないようにしっかりと押さえて下さい
押さえ方はこの写真のほかに、上下から押さえる方法もあります
後の動画ではその持ち方をしています
犬が爪切りを嫌がる原因として私のトリマー人生で気が付いたことは・・・
血が出てしまうよりも!!切った時の振動が指に伝わるほうが嫌い!!
という犬が多いということです
飼い主さんは血が出るだけで大騒ぎですからね~( *´艸`)
犬の立場から言うと・・・
それよりも【振動】なんです
しっかりと押さえて、切れ味のいい爪切りで!!勢いよく切る!!
これが最低限のコツかな~
これを怖がらずに出来るのであれば是非!!トライしてみてください
万が一、爪から血が出たら・・・
うっすら血がにじむくらいはティシュで圧迫しておけば止まります
男性に多いですが・・・
数ミリしか切れないのに、豪快に1センチとか~切っちゃう(笑)
そうすると・・・
血が滴るほど出ることがあります
これは血管の太い部分を切ってしまっているので・・・
なかなか血が止まりません
お店ではクイックストップという止血剤を使いますが家には無いことが多いですよね
無い場合の対処法としては・・・
ティシュで圧迫した後、マッチを擦って火を付けた後、消してすぐに患部を焼くという方法もありますが・・・
なかなか難しい・・・
お家でもすぐに手に入って安全性が高いものでの止血方法としたら
瞬間接着剤
これを圧迫して一時的に血を止めてから素早く付けてもらえれば止めることが出来ます
乾くのも早いです
やっぱり・・・どうしても血が出るのが怖い!!っていう方は~
ヤスリを使ってあげて下さい
ネイルされている方も多いかと思いますが、人用でも問題ないかと思います
数ミリしか切れないのですから
数ミリ削ってあげるほうが怖さも少ないはずです~
削り方も
爪切りと同様にしっかりと爪を押さえてあげてくださいね
爪の根元がグラつくのは、犬たち嫌いですよ~(^_-)-☆
最後に・・・
凜をモデルに動画を撮ってみました
画面が見切れている部分もありますが、プロはこんな感じで切っています
あえて分かりやすいように動作を繰り返したりしています
(バックで未来の水飲む音が入ってますが~ご容赦を~)
お家時間が豊富にある今なら
多少時間がかかっても削ってあげるほうがいいかと思いますよ~
以上~
爪切りについてでした~