犬が負うリスク・・・。

先日、友人から連絡が来ました。

お友達の家の13歳のダックスちゃんのお顔の半分が腫れており、犬の場合歯石取りは全身麻酔をかけないといけないのか?という内容・・・ 💡

更に詳しく聞いてみると・・・、
以前は良い子だったのに、最近診察やトリミング時に噛みつくようになった。獣医さんに嫌味を言われてから獣医さんに行くのが嫌になった・・・、という。

先ず答えたのが、以前は全身麻酔をかけて処置することが主流だったけれど最近では歯石取りだけなら無麻酔で施術する所もあるようだ!!という事。
(獣医さんで無麻酔を行うケースと、獣医師ではないケース。
また、超音波スケラーを使う場合と人間の歯科衛生士さんのように手で行う場合があるようです。)

ただ、この少ない情報の中から私が考えたのは・・・
「以前は良い子だったのに」と「顔半分が腫れている」
既に痛みがあるのではないか?ということ。

もしそうであるなら無麻酔で歯石取りはとても犬に我慢出来るものではありません。無麻酔歯石取りを受けられた方も炎症が酷く歯がグラついている場合には「獣医さんに行ってくれ」と言われたと仰っています。
また歯肉炎が進んでの顔の腫れであればかなりひどい状態であることが予想されます。(上顎の骨も心配です・・・ 😥 )
犬が既に痛みに対して防御をし始めているようなら、麻酔をかけての処置が絶対的に必要です。

ただ、「麻酔をかけて・・・」
というのが飼い主さんの多くが「可哀そう ・・・」と感じる部分です。
確かに高齢犬に全身麻酔はかなりの負担になる事があります。特に心臓疾患や内臓が悪い場合には獣医さんも全身麻酔に踏み切らない事も多いです。

ただ、高齢だからと言って絶対に麻酔をかけられないか?と言うとそうではありません。健康状態が良ければほぼ問題ないでしょう。
また使用する麻酔薬の種類もあると聞いた事があります。獣医師としっかり話をして、リスクの少ない薬を使用する事も可能かもしれません。

しかし今現在、犬が痛そうでもなく多少口臭があるくらいなら飼い主さんはリスクがあるかもしれない全身麻酔を避けるケースは非常に多いです。

ここからが本題なのですが・・・、
この先、このダックスちゃんがどんな状態になって行くか・・・、想像できますか?!
私が知るケースでは
 歯の痛みから食事が満足に摂れなくなる

 口臭が酷く使用しているタオルや敷物に着いたヨダレからも悪臭がする

 歯が抜けずにグラグラしている所から血膿がでる
   体を振ると口から血膿が飛び散る

 腫れていた顔の部分は骨が溶けそこからも血膿が出続ける

こうなってくると、飼い主さん自体が我慢できなくなります。
どこの時点で手術に踏み切るか?はその方次第ですが、あれだけ可哀そうと言っていたのに手のひらを返したかのように手術を受ける・・・。

この時点で犬の状態はどうなのでしょう?

年齢も重ねている
症状も悪化しているため手術の時間もかかる
食事が摂れなくなっていれば体力的にも不安がある

明らかに初期の段階で麻酔の決断をしている方が犬が負うリスクは少ないはずなんです。

また、どうしても気になったのは・・・
「獣医さんに嫌味を言われて・・・」という部分。
獣医さんはたくさんありますから愛犬の健康を考えたらご自身に合う獣医さんを探せば良いだけ 💡
そんな飼い主さんのプライドよりも、ご自身の愛犬の健康を守ってあげて欲しいと痛切に思いました。

それに、飼い主さんは歯石だと思っていらっしゃるようでしたが犬にも顔に出来る癌もあります。

私が最後に友達に伝えたのは・・・、
「今の犬の状態をきちんと見れる人に一刻も早く見せてあげて欲しい」という事。

私個人はリスクは最小限にとどめたい。
「手術をしない」と決めたならそのままどういうケアーが必要なのか?
この先進行していく過程はどんなものなのか?
全てを私自身がケアーできるのか?

これらを考えた上で手術の選択をするか?しないか?を決定します。

どうか、犬が負うリスクが最小限度でありますように・・・
願わずにいられない一件でした。