~犬暮らしの案内人~加藤初枝です
愛犬が高齢になると健康面や精神状態が若い時とは異なるようになります。
これは、どんなワンちゃんでも避けられない事ではあります。
健康面の変化によって投薬や日頃のお手入が必要になる事も多くなります。
写真は本日来店してくれたサリーちゃん。(トリミング前)
サリーちゃん、数年前から目のトラブルが多くなっっていました。
今日の来店時、
「また目をぶつけて、キズがついたみたい」
と飼い主さんが仰いました。
正直、高齢のワンちゃんが目のトラブルを抱えていることは良くある事なのですが、物にぶつかる・・・は、目が見えづらくなっているのかも?と、私は考えてしまいます。
飼い主さんは視力の低下を考えていませんでした。
偶然にぶつける事は無いとは言いません。
でも高齢犬が物にぶつかる時には、やはり視力の低下を疑った方が良いし、もしそうならば飼い主さんがきちんと理解する事です。
と、お伝えしました。
また、サリーちゃんを見るとぶつけた方の目と違う方も目ヤニが溜まっています。
獣医師に、
「今はキズがあって擦ったりすると悪化する事があるから気をつけるように!!」
と言われると大抵の飼い主さんは何かしては大変!!と目薬以外は手をかけないようにする方がいるのですが、サリーちゃんの飼い主さんもそうでした。
トリミングも「出来なければ顔をやらなくていい」と仰る飼い主さん。
でもね、そのまま放っておいて目やにが無くなる訳もなくまたその先1か月半放置すれば今よりもっと酷くなります。
トリマーとしてはやらない訳にはいきません。
目が真っ赤でシバシバ・・・。気にしている状態なのでシャンプーやお湯が入る事は状態を悪化させます。
ですから、必然的に今日のシャンプーは目の周りは洗えません。
でも、目の周りには目ヤニが大量に付いています・・・(T_T)
サリーちゃんに痛みを与えないように尚且つ出来るだけキレイにしてあげる事を考えると、ハサミで切るしかないのですが・・・。
皮膚にビッチリ目やにが付いている状態なのです(>_<)
おまけに、最近お顔のカットが我慢できない状態にだんだんなりつつあるサリーちゃん。(高齢になると堪え性が無くなります)
飼い主様には事情を話して出来るだけキレイにするように頑張りますが、今後は毎日のお手入れを怠らないようにとお伝えしてお預かりしました。
ぶつけた方の目は目薬をつけているので目の下の毛が常に濡れた状態です。
常に濡れた状態が皮膚の上にあるのはあまり良くありません。
今後もしばらく目薬が続きそうなので濡れた毛は出来るだけ切理ました。
サリーちゃん、足舐めや皮膚トラブルを持っている子なので皮膚の状態をなるべく良好に保つ為にはどうするべきか?をかんがえながらトリミングします。
反対の目は若干ドライアイ気味で目ヤニも粘度が強いベタっとしたもので、こちら側の目ヤニ取りの方が手こずりました。
シャンプーでふやかせば痛みなく取る事が出来るのですが、今日はそれが出来ません。
ですので、コームで少しづつ引っ張りながら、皮膚から目ヤニを取るようにしたところで、その僅かな隙間にハサミを入れて目ヤニを取り除きます。
写真はやっと取れた、目やにです。
何とかコームとハサミだけでキレイにしたお顔~(^^♪
治療中の目はちょっと気にして半分閉じていますね。
数年前からトラブル続きで年齢もあり、見た感じもドライアイの様子が伺えます。
ですが、その割に飼い主さんから目薬の投薬をしている感じを受けないのでトリミング後獣医師からの指示がどんな感じなのか?をお聞きしました。
すると、目薬さすと目の周りのベタつきが酷くなるから皮膚には良くないと思って目薬をしていません・・・。
とのお返事(>_<)
高齢時には複数の病気が絡んで来るので確かに皮膚の為なら目薬のベタつきが無い方が良いです。
でも、目は悪化させると再生するのに時間がかかったり、再生出来ない事もあるんですよ。とお伝えして目薬をして頂くようにお願いしました。
必要以外の薬を使いたくないと思う飼い主様も多くいらっしゃいますが、薬を使わないならその分、倍以上のケアーと知識が必要です。
薬は何となく嫌だから使わない・・・。
は状態を悪化させるだけです。
最低限の投薬で済ませたいなら、病状の把握、愛犬の状態の把握、倍以上のケアーが出来る事!!
今回は、何とかサリーちゃんの目をキレイにしてあげられて良かったのですが、やっぱりいつも以上に時間がかかりました。
次回まで、飼い主さん頑張ってもらえるかな~?
次回に期待しつつ(笑)
サリーちゃんの早く目が良くなりますように(^_-)-☆