こんなカットが得意です

~犬暮らしの案内人~加藤初枝です

ブログを書き始めてそういえば、トリマーとしてトリミングのお話をあまり書いていないことに気が付きました(^_^;)
先日、インターネットのサロン紹介のサイトでのインタビュー記事を書いて頂くのにいろいろ質問を受けて気が付いたんですよね(汗)

「どんなカットが得意ですか?」と・・・。

正直、写真や切り抜きなどがあれば何となくの感じがつかめるので似たようなカットにすることは、苦なくできるし・・・^^;
何か無いかな~と思って考えに考えて出てきた答え♪

毛のない所をあるかのようにしてカットする事が一番の得意かも!!
良く分かりませんよね?
丁度説明するのにピッタリなワンコが来てくれたので、写真付きで開設いたしますね(^_^)v

来店してくれたのはトイプードルのレミオくん

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まだトリミング前なのでボサボサでゴメンね~
写真では皆さんには分かりづらいかもしれませんが、レミオくん特に左側の手足の毛を毟ってしまうのです・・・(T_T)
アップにすると・・・

体に対して足先が細くなっているのはお分かりになりますよね?

ドライヤーの後の方が分かりやすいかな?
所々毛が無いですね。
シャンプーしてドライヤーをかけただけの写真です。

 

トイルードルは比較的足を太く作る事が今のカットスタイルなのですが、あるはずの毛が無ければやはり太く作るのは難しいです。
ですが、全体のバランスを考えてカットしていくと何となく足が太く見えるのです。

先ず、レミオくんは手足が長く首は少し短め。
おまけに手足の先の毛ほど短くなっています。
これを飼い主様のフワフワモコモコばかりを優先してしまうと、たくさんあるボディーの毛を揃える位にして足先は毛が無いからスッキリと揃えてしまう・・・。
すると重心が上になってしまい、短めな首がより埋もれてしまいます^^;

ですので、

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先ずは、ついつい残したくなるボディーの毛をフワフワ感を残しながら短くします。

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背中の毛を出来る範囲で短くして重心をなるべく下に移動させます。
この写真はボディーだけカットが終わったところです。

ここから、足のカットに入るのですが短い所に合わせれば確実に細い足になってしまい飼い主様は・・・がっかりする(?)と思います。
ですので、足先のラインは出来る限りある毛を生かして出来る限り太めに残して、あとは所々抜けている所も毛があるものと仮定してカットします。

さてさて、どうですか~?

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最後の写真は、毛がある方の右側です。
若干こちらの方が太めかもしれませんが、大差なく仕上がっているんじゃないかと思います♪

そして、お顔(頭部)は高さをだしてより首長さんに見えるように~(笑)

いかがですか?

最近のワンちゃんは皮膚トラブルで毛を毟る子もいますが皮膚に何も異常が無いのに毛を毟る場合、私はストレスだと思っています。
レミオくんのストレスも、実は相当心配なんですよ。

レミオくん、
「僕見て~僕見て~」が強い子だから
ママも分かっていて諦めている所が、若干・・・。

でもね、このタイプの子
本当に年取った時、飼い主さんの生活を苦しめる事が多いんです(T_T)
この事はまた後日、書きたいと思います。(なるべく早く書きま~す)

レミオくん、ご協力ありがとう♡
(もう少し穏やかに暮らせるようになるといいな~と思っています♪)

初めての?!カットのお話でした~(笑)