犬の都合に合わせる!!はストレスが溜まる・・・

~犬暮らしの案内人~加藤初枝です

忘れないうちに~
先日の続きを・・・(笑)

先ず↓の図、上下を比べてみてください

ブログ用

1ブログ用

 

皆さんならどちらの子と一緒に暮らしたいですか?
多分、多くの方が上の問題なく過ごしてくれる子を選ぶのでしょうね~。

まず初めに理解して頂きたいのが、同じ犬であっても上の子になる事も出来るし、下の子になる事もあります。
何がそうさせるのか?というと「飼い主さん」の存在です。
犬を迎える側の人間と犬の相性はどんな組み合わせでも考えられるので、今回のお話は飼い主さんとの相性の上でのお話になりますので、ご理解下さいね(^_-)-☆

皆さんが選んだ上の子。
その子が天寿を全うする時まで困った事は起こらないで生活出来ると思いますか?

答えは・・・NO!!

上の子は信じられないかもしれませんが、高齢時に飼い主さんの手を焼く事があります。
私のトリマー経験からくることなのですが、若いうちにあまり面倒がかからない子ほど、高齢時の犬のワガママに振り回される飼い主さんがとっても多いのです。

若い時、犬が問題を起こさないから飼い主さんは犬に合せた生活を100%してしまいます。
もちろん、若い時は何の問題もなく生活も楽なんです。
ですから飼い主さんもついつい人間的な感情を入れて犬に接してしまう・・・。

犬が留守番して可哀そうと思えば帰宅後
「ゴメンね~遅くなって~」とか

お散歩の時間になると犬が騒ぎ始めるので
「はいはい、待っててね。今行くからね」とか

食べ物を食べている時はそれが欲しいと吠えるから
「分かったよ、今あげるよ」とか

最大限犬の思うように生活し、犬が嫌がるような事を生活の中で全くしてこない事が多いのです。
ですから、犬は「いつも思うように生活しているのが当たり前」になってしまうのです。
そうすると・・・、3ブログ用今まで出来ていたことがだんだん出来なくなります。
その欲求はどんどんエスカレートしていきます。
この時、しつけでどうにかしよう・・・、は到底無理な話になってくるのです。

問題がある子の場合には、生活に制限がかけられていることが多くあり、長年、飼い主さんも犬を注意深く見る事も多いので犬が何を考えているのか感じる事も出来るようになっています。また、高齢時の欲求が強くなった時には今までの制限を少しづつ解除していくという選択肢が取れるのです。

それに問題がある子は常に飼い主さんとの間に決まりごとがあってそれを守るように言われている子が多いのではないか?と思うのです。
ですから、若いうちに手を焼いたこの方がどんどん生活がしやすくなっていくのです。

また、小型犬の場合困っていることがあったとしても生活全てでは無いし、困るのは「その時だけ」だから積極的に直そうとしない場合。
飼い主さん側がどうせ無理でしょ・・・と、諦めているケースの場合。

例えばお留守番が苦手の子・・・。
最近、苦手なお留守番が多かったからこの一週間はお出かけしないから「ずっと一緒にいてあげるね」と犬に感情を入れ過ぎてストレスを最大限かけないように配慮する!!

こうすると・・・、
犬のストレスは溜まらなくて良いのでしょうか?

2ブログ用

 

上の図にも書きましたが、過去の苦手なお留守番を帳消しにするために一緒にいられる時にずっと一緒にいる事は何の意味も無いのです。
むしろ、ずっと一緒にいる経験を犬にさせてしまっているので、次に同じように外出が多くなった時には「より」ストレスを溜める事になります。

人間が都合で出かけたりすることは日常的に起こりうることなので、変に可哀そうと思わずに、留守番が当たり前の事だと認識させる方が犬にとってはストレスを溜めずに済むのです。

先日のレミオくんの様にストレスから毛をむしってしまう個体も多くいるのが現状です。

この留守番の場合にはどうすればいいのか?と言えば、
留守番は当たり前だという事。
可哀そうな事では無いという事。
この気持ちを持ちつつ、出かける時や帰宅時にオーバーリアクションをしない事です。
そして、なるべく犬が分かりやすく諦めるように誘導する事がたいせつですし、それをルーティーンワーク(約束)にして変化をさせない事です。

文字でツラツラ書いてしまい、多少分かり辛い事もあるかと思いますが、良く分からない~と言う方はご質問くださいね(^_-)-☆
もちろん、店頭でもOKです。

以上、お約束していた記事のアップでした~(^^♪