今朝の地震は大丈夫でしたか?

~犬暮らしの案内人~加藤初枝です

今朝は少し大きめの地震がありましたね。
皆様のワンちゃん達は大丈夫でしたでしょうか?
2011年の東日本大震災を経験した子たちは、怖がったりした子もいるのではないでしょうか?

私は2011年4月末から茅ケ崎に集められた被災犬たちのお世話に行っていました。

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写真はトリマーとしてのボランティアの様子ですが、概ね散歩とケージの中の掃除がメインでした。

福島から運ばれてくる子が多かったのですが、2011.3.11東日本大震災が突然起こり、人間もそうですが犬達もあの日を境に生活が一変したんです。

福島で恐らく畑や田んぼを自由に歩いていたであろう(本当はいけないのですが・・・)犬達が、あの日を境にケージの中の生活になりました。
私が行きはじめた2011.4月はまだまだ現地から運ばれてくる子がたくさんいて、ボランティアの現場も騒然としていました。
犬達も車に揺られ着いた先では今まで入ったことの無いケージに入れられる・・・。

大きな声で吠え続ける子・・・
ケージが嫌だと掘り続けたり、口を使って出してほしいという子・・・
怖くてケージの中で座っているのがやっと・・・の子・・・

声が枯れるほど鳴く子や
鼻の頭から血が出るほどケージから出ようとする子
トイレもごはんも満足に出来ない子・・・

あの当時の犬達を思い出すと、本当に切なくなります。

そして上の写真の様に5年の歳月が流れてもシェルターでの生活を余儀なくされる子が多いのです。

犬にとって5年は長いですね・・・。

飼い主さんの元に帰れないまま最期を迎える子たちも多くいます。

他人事では無いのだと思って頂きたいのです。
愛犬を持つ飼い主さんなら、避難時でも一緒にいたいと願うのが当然でしょう。
ですが、ケージの中で大人しくする事も出来ず、普段の生活とは違うイレギュラーな事に対応が難しい子は、吠えたり、ケージを激しく嫌がる事もあるかもしれません。

すると、同行避難が認められていても避難所にいる事が難しくなる事さえあるのです。

普段の生活からたくさんの経験をさせて臨機応変に対応出来る子に育てて下さい。
やり続ける事でいざという時、犬のストレスのかかり方が違ってきます。

今朝の地震で、新たに考えさせられました。
飼い主さんと離れて暮らす犬は可哀そうです。
非常時にも騒ぐことなく、避難所に一緒にいられるように・・・

教えるのは飼い主さん、あなたです!!