皮膚炎についてのご相談

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~犬暮らしの案内人~加藤初枝です

夏になると必ず皮膚トラブルについてご相談を受けます。
大抵がワンちゃんに痒みが出ているケースが多いです。また、手足舐めも非常に多いケースだと思います。

初期の段階では特定の部位(耳や足裏など)のケースが多く症状も大して酷くありませんし、病院に行ってお薬をもらって飲ませればあっという間に気にならない程になります。

ですが、私が長年にわたって同じ個体の移り変わりを見ていると初期では気にならないのに、数年経ってくると炎症が酷くなり、痒みの出る場所も広範囲になります。
初期段階では夏場だけに特に目立ってトラブルがでるのですが、もっと年月が経つと通年を通して痒み、炎症が出るようになります・・・(-_-;)

そう言う子の場合、獣医さんに掛かっていなかったのか?というとそうではなくきちんと薬で対応している方が多いのです。

その割に、毎年繰り返しどんどん症状的には進んでいくのです。

大体、そこで私は飼い主さんに薬を止めてみないか?と提案します。
でも、獣医さんから言われているので抵抗のある飼い主さん・・・、多いですね・・・((+_+))

そこからも大分年月が過ぎて薬を止めてみる事に成功したとして、薬を飲んでたときと、飲まなくなって・・・
劇的に悪化するか?というと、ほぼ変わりないんです・・・。

それが分かっているから何とか薬を止めてもらいたいと飼い主さんにお話しするのですが、なかなか難しいのが現実です。

先日も、
「ノミの痒みかな?フロントライン付けているのだけど・・・」
という飼い主さんが愛犬をトリミングに連れていらっしゃいました。
お聞きすると、フロントラインは毎月つけている。
皮膚にカサブタの様なものが出来たから病院に行ったら
「ノミかダニでしょう」
と言われたそうです。

トリミング中確認すると、確かに痒みはあるようで体をいじると後ろ足が動きます。
腰のあたりにフケの様なものがいくつか確認できます。
もっと進んでみると尻尾の付け根辺りに小さな湿疹が数個出来ており周辺が黄色い^^;

これ、私の見解ではノミやダニではなく、マラセチアなどの皮膚炎ではないか?と。
飼い主様にお伝えすると、
「獣医さん、行った方がいいかな」と。
(実はこの質問、一番返答に困るのです・・・。理由は↓)

行けば、検査して菌が出れば抗生剤。痒みが強ければかゆみ止めになってしまう。
今回のまだ初期段階なら良いんですよ。
でも確実に年々の悪化が私には目に見える・・・(;一_一)
やはりその通りで、飼い主さんが今回病院に掛かった時に
「去年も同じことで来院してますね」と言われたそうです・・・。

今回のケースでは飼い主さんがあまり痒みを気にされていないので、先ずはこまめに洗浄してあげて欲しいとお伝えしました。
そして食事の改善をお願いするのですが、今回のママさんは5月に開催された「愛犬喜ぶ♪ごはん♪」に参加されて手作りごはんを実践し始めた方なんです。
ですので、食事はそのまま継続して頂く事にして様子を見てもらう事に。

根本的な改善は症状を抑える薬では無くて、やはり毎日の食事が大きく影響すると思っています。
皮膚トラブルに関しては本当に難しいと思いますが、

薬だけに頼る事の無いように・・・

それだけはお願いしたいと思います。
下のリンクは私がnoteに記載した記事です。
興味があればご覧くださいね。

まだまだ暑い夏はこれから!!
何とか乗り切りましょうね~(^_-)-☆

皮膚炎になる犬の傾向
https://note.mu/inunotokoyasan/n/n79800f577c58

ちょっと待って、「すぐに病院」
https://note.mu/inunotokoyasan/n/nc40b41cd1df4

病気になってからでは遅い
https://note.mu/inunotokoyasan/n/n87886a8687f0

シャンプーの目的
https://note.mu/inunotokoyasan/n/n84089c7a793e

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