大学病院への付き添い

~犬暮らしの案内人~加藤初枝です

ひまちゃん

 

ペットショップから迎えた柴犬のひまわりちゃん

先日、避妊手術のために開腹までしましたが避妊手術が出来ませんでした
理由は・・・
普通の犬にはない、膜が膀胱から腸管を包んでいて子宮や卵巣までも巻き込んで癒着している・・・と

先天性の疾患で間違いないだろうと・・・

普通の病院ではオペが難しいので大学病院での手術を勧められました

 

ペットショップから迎えて
血統書もついています

ですが・・・
恐らく繁殖上の問題でこの子の体には他の子にはない膜が存在し、健康な犬には見られない臓器の癒着がある

 

今回のほかにも・・・
いくつか「?」と思うようなこともあり、どんなショップから購入したのか?と不安に思う要素もあったんです

購入時の資料はとても立派ですが・・・
先天性の病気が発覚しても死亡しない限り補償はなし
そして、何度も何度も病気が発生することもあると念押しされたとか・・・

 

幸いにこの子は今、元気に育っています
お腹に不具合があっても元気です

 

それでも・・・飼い主様はとてもショックを受けていらして、私に病院への付き添いを頼みたいと・・・
病気の事とか自分の愛犬が先天性の奇形だと知ってしまったので、ちゃんとお話を聞けないかもしれません

私もひまわりちゃんが心配なので、付き添うことにしました

 

大学病院の先生の見解は・・・

【外的の所見は問題ないことからまずは避妊手術を最優先で考えます
その先に明らかにこの先不具合が生じるような部分があれば改善させる処置をします
全て膜を取ること、癒着部分を剥がすことが必ずしも良いこととは言えない
膜や癒着部分をそのままにすることはベストじゃないかもしれないけれど、ベターであるかもしれない】

との事
正直・・・この先の不安は消し去れない・・・
ただ、弱点を知りつつ生活することで改善できることはたくさんある

そして飼い主様は最大限出来ることをして、ひまわりちゃんの命を救おうと考えて下さっています

幸いにも手術はすぐに出来るとの事

 

ひまわりちゃんが検査している間
未来凜も同行(検査が長くかかる場合はもあるかも?ということで・・・)していたので、東大のキャンパス内を散歩しました

すると・・・
素敵なトイプードルちゃんを発見

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とってもきれいな子で思わず声をかけてしまいました

飼い主さんと少しお話しさせてもらいました
写真の子を迎える前はパピーミルのトイプードルを迎えたのだそう
(パピーミルとは英語で「子犬工場」という。営利を目的として犬などの愛玩動物を費用を抑えて大量に繁殖させる悪質ブリーダーを指す)

分離不安が強く12年間、どうしても同行できない外出以外は常にキャリーバッグに入れて連れ歩いていたそうです
その子が亡くなって、きちんとした犬を迎えたい!!とブリーダーさんを探したそうです

写真の子がそうなのですが・・・

その飼い主様が・・・

「犬と暮らすってこんなに楽な事だったんだって気が付きました」

・・・と

精神的にも落ち着いていて物分かりも良く、同じように暮らしていても全く違う・・・

 

私も最近の犬を見て本当にそう感じることが多くありました
だから・・・
私もブリーダーさん探しから始めたんです
その時の記事はこちら→「ブリーダーさん見つけました!!」

 

繁殖上の問題は一緒に生活する面で、人間の負担が大きくなります
犬を迎えようと考えるとき
ペットショップからでなく、本物のブリーダーさんを見つけて購入することが、のちの犬との暮らしの中で響いてくることがあることを知って頂きたいと思います

生まれてきた命は平等だし、否定はしない
だけど、少し勉強をして十分な知識を身に着けた上で犬探しをしてほしい
健全な命を迎えることで、犬との暮らしがより豊かになるということを知ってほしい

 

付き添いの一日はそんなことを感じる一日となりました

もし、お近くに犬を迎えようと考えている方がいたら・・・
是非このブログを思い出してアドバイスしてあげて欲しいと願います

 

犬との暮らしが幸せで楽しいものであるように・・・