高齢になってから・・・困る事(>_<)

~犬暮らしの案内人~加藤初枝です

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最近、お客様からのご相談で続いたので・・・
ちょっと・・・、書いてみようかと思います

【高齢犬になってからのしつけ相談】

若い時は全く気にならなかった・・・
もしくは犬と共に人間も高齢になり生活環境が変わった・・・
犬が高齢になり我慢が効かなくなった・・・

大抵はこういう問題が根本にあります

一般の飼い主様の多くは・・・
犬が思うように自由に過ごさせることが犬の為に良い
とお考えでは無いでしょうか?

生活上、困った問題が発生していなければ
その犬に対して、飼い主である人間は【行動の制限】をする事はありませんよね?

例えば

ソファーに飛び乗り、勝手に下りる

これは小型犬と室内で暮らしていれば多いのではないでしょうか?
ソファーの上でのんびりと寝ている姿が愛らしくて可愛い♪
誰かが帰宅すると、すぐに気が付いてソファーから飛び降りて玄関までお迎えに行く!!お出迎えも嬉しい♪

若い時は・・・気にならなかった・・・
だから犬には特別・・・、何も伝えていなかった・・・
犬の自由にさせていた→行動の制限はしていない

高齢になり足腰の問題が出てきて
獣医さんから【ソファーの乗り降り禁止】を伝えられると・・・そこから飼い主さんは必死になります

今までOKだった事、犬は健康上の問題だとしても受け入れる事は出来ないものなんです
足が痛くなるからソファーに乗らないようにしようとは考えづらいのです

今まで
NO!!
イケナイ!!

を知らない上に高齢になって我慢が効かなくなった犬達は・・・(人間もそうですが・・・)堪え性がありません
若い時にしつけを入れるより
人間側の根気と忍耐と繰り返しが必要となります

それでも、
問題が吠える・噛むになってくると事態は深刻化してきます

若い時はお手入は問題なく出来ていた(犬が我慢できる範囲だったから)のに、今じゃ狂ったように吠えてその上で噛みつく様になった・・・(犬が我慢できるキャパが狭くなった)
という話も良くお聞きます

また、環境が変わったせいで家に入る人間(ヘルパーさん等の他人)が多くなり、今まではチャイム吠え位だったのが噛みつこうとばかりに吠えつく・・・(吠えたらイケナイ事を犬が知らない)
という話も良くお聞きします

犬と暮らし始めたら
少なくとも10年~15年は生活を共にします
人間の生活も変わるのです

小学生だった子供が結婚して赤ちゃんが生まれる
世話をしていた人が病に倒れる
両親の介護が始まる
転勤や家の事情で引っ越さねばならない
災害に合い暮らす環境ががらりと変わった・・・

まだまだこの他にもあるかもしれませんね
犬の方の事情も変わりますね

病気で食べられないのに投薬しなければいけない
歯が痛くてモノが食べられないけど口を触られるのがイヤ
(団子状の食べ物を口に入れたいが出来ない)
目ヤニが多くなって取ってあげようとするも白内障が進んだからか?嫌がる
トイレの回数が増えてオムツをしたけれど違和感で動けない
ボケが始まって夜中に吠えるようになる・部屋中徘徊する

長い間の習慣を変えるのは・・・
人間だって大変ですよね?
犬もそうなんです

家の中くらいは~
自由で良いでしょ~
誰にも迷惑かけないし~

でも、これが・・・

犬が高齢になって問題が出てきた時に
飼い主さんご自身が!!困る原因になるのです

トイレ垂れ流しでも構わない・・・
薬が飲めなくて治療が出来なくても構わない・・・
我慢が出来なくなって留守番が出来なくなってきた!それなら私がどこにも出かけないで傍にいる・・・
ご飯が食べられなくて歯が臭くても仕方ない!噛まれてもいいから口にご飯を突っ込む・・・

これを今まで同様【犬の思った通り】にさせてあげる事が出来れば
犬の行動を制限しなくてもいいのかもしれません

ですが、大抵・・・
飼い主さんは困り果てます
そして・・・
どうしたら・・・?

犬に痴呆などの高齢時の症状や病気などが無ければ
「今」からでも遅くはありません
少し・・・、犬の行動を制限してみる練習してみると良いかと思います
やれば犬も必ず理解してくれますよ(^_-)-☆

その為に必要な練習方法は是非!!
トリミング時にお気軽にご相談くださいね