噛む犬について・・・

~犬暮らしの案内人~加藤初枝です

威嚇

数日前、facebookでも書きました。

実は、噛みつくトイプードルがトリミングショップを何度も断られ色々渡り歩いている・・・。と、お客様からお聞きしました。

犬が行動を起こす時には、理由があります。
人間にとって良い行動も、悪い行動も。
犬が行動を繰り返すようなら、その行動で得(犬にとっては良い行動)をしている・・・。
ということ。

トイプードルである以上、トリミングは生きている上で必要不可欠になります。

飼い主様は、長く伸びた毛を切って欲しい・・・。
頼まれたサロンとしたら、受けたからにはどうにか仕上げて返さなければならない・・・
この二者の考えにトイプーちゃん自身の事は考えられていない・・・(T_T)

 

人の手、緊張

長い事、犬が問題行動を繰り返してしまうと問題が根深くなります。(行動もエスカレートしていきます)
特に噛みつく・・・、という危険が伴う事になると・・・(>_<)

その犬の傍に、
「イケナイ事をイケナイと叱れる人間」
「嫌だ!!放せ!!と言っても引かない手」
が、あれば問題もエスカレートしないはずなんです。

今回の子は、恐らく最初は「嫌だ」の意思表示で「噛みついた」のでしょう。
たまたま、その時、「嫌な手」を「排除」する事が出来た。
噛みつく事で排除できるなら、犬は排除するために噛みつくようになります。

それがどんどんエスカレートして、トリマーは噛まれないように口輪をする。
口輪をしても噛まれないだけで、犬は「噛むことがイケナイ事」と教えてもらっている訳では無い。

犬は「イケナイ」と教えられていないから、興奮のスイッチを入れて勝手にボルテージを上げていく・・・。
この時の犬の精神状態、体の状態を考えると・・・(>_<)

この連鎖がこのトイプーちゃんの身に起こっているのでしょう。

 

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今は亡き、キキ・・・
この子もトリミングの時、噛みつきまくっていた・・・(T_T)

病院では「シャンプーするなら麻酔をかけないと・・・」と言われお店に来てくれるようになりました。

飼い主様と協力して、7年間かけてキキに噛みつく事は「イケナイ事」を教えていきました。
最後にはお顔のシャンプーも出来て・・・(;_;)
思い出すと泣けてくる(涙)

犬に伝え続ければ絶対に伝わる。

飼い主さんが一緒に頑張ってくれるのなら・・・。
最初はトリミングの全てが完了しなくても・・・。
犬に「噛む事はイケナイ事」を教えてあげたい・・・。