犬の病気を見続けて思う事

~犬暮らしの案内人~加藤初枝です

トリマーとして働いてもう四半世紀以上が過ぎました。
トリマーになりたての頃から比べると、今の犬達は病気が多い・・・(>_<)

もちろん、昔に比べて長生きになったから・・・。
ということも十分考えられます。

トリマーで一番身近に感じるのは皮膚病の多さ・・・。

note

昔はさほど多く無かったように思います。
その犬達は、殆どの子が動物病院をきちんと受診しています。
そしてお医者様が処方したお薬を飲んでいるのです。

私も昔は、獣医さんが病気を治してくれる・・・。

と思っていました。
ですが、最近思うことは(皮膚炎に関してですが)

薬を使うと正常な反応が起こらなくなる・・・。
薬を使い続けると、効いているのか?効いていないのか?分からなくなる・・・。(が、ほぼ効いていない!!と最近では認識している)

薬の切れ時が分からなくて常用しても皮膚炎に関しては治った犬を見た事が無いのです。
むしろ、薬を飲み続けて(注:年単位での服薬です)副作用が出た個体を多く見ています。

先日、facebookでこんな記事を読みました。

「選んでみよう13 半分はやさしさ・・もう半分は?」
http://kenkonosusume.com/hanbunno/

この記事にも書かれているように、症状は何かを改善してほしいという体のサインだと思います。
痒み止めも、痒みを抑えるだけで根治させるための投薬では無い事を理解するべきだと感じています。

薬は症状を軽減させるためのもの。
もちろん、症状を緩和させる為に必要な場合もあると思います。
ですが、重要なのは「痒み」(記事の中は「痛み」)は何故?起こるのか?を考えなければいけないという事。

私は、やっぱり栄養の問題があると考えています。
食べている物が体を作る!!当たり前の事なんじゃないかと思うのです。

実は我が家の次女の凛は恐らく・・・
アレルギー持ち(間違いなくノミアレルギーはありそうです)

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(寝る前には必ず、舐め舐めしています・・・)

常に手足を舐めていますし、毛毟りもします。
(最近良かったのに、昨日またハゲにしていました(>_<))

獣医さんの診察は受けていません。
ですが、私なりに栄養の勉強をして今はたっぷりと栄養を与えています。
凛が我が家に来て1年半、年齢は恐らく・・・現在5~6才

「栄養を摂らせて効果があるか?」と聞かれる事があります。
これまで生きてきた(食事を摂りつづけていた)時間分、効果が出るにもかかってもおかしくないと思っています。
ですから、今は痒みが酷い時もあるし調子の良い時もある。

出来るだけのケアーをしてその後、痒みが改善すると良いな~と思っています。

栄養をしっかり入れたからって、薬の様にすぐに効果が出るわけじゃ無いけれど、お客様のワンちゃん達を見ていて確信が持てるから。
だから、今は投薬せずにほとんど、気にせず^m^
ですが、様子だけは必ずチェックしています。(←ここ重要です)

皆様に答えが出ました~とすぐにお伝え出来ないけれど
いつかそんな日が来ると信じています。

また、薬を嫌う人も最近では多いのかな?と思いますが、
嫌うだけではNGです。

なぜ?薬がダメなのか?
薬によるメリットとデメリットを理解しているか?
自分の愛犬の状態をきちんと把握しているか?
薬を使わないで症状の根治の為に何かケアー出来るのか?

・・・を考えて下さい。

その上で、薬を使わないというのなら良いのですが、そうでないなら愛犬の体に負担をかけるだけになる可能性もある事を理解して下さいね。