必要な治療は生活が楽になります♪

 

~犬暮らしの案内人~ 加藤初枝です

 

トリマーを長い事続けていると、同じような症例のワンちゃんに出会う事があります。
下の写真の様なお耳のワンちゃんにも10年ほど前でしょうか?お世話させて頂いておりました。DSCF1676

その子はMIX犬でしたが、私がトリミングさせてもらい始めた頃には既に皮膚の痒みが酷く、ステロイド治療も嫌というほどしていました。
当時、私は獣医さんに行けば病気は改善されるし、この体全体の痒みや湿疹、ベタつきは全てその子の遺伝や体質だと考えていました。

同時に、ステロイドの危険性を勉強し「常用は良く無い事」を知りその子の飼い主さんには投薬をしない方向で獣医さんも紹介したりしていました。
すると、薬を飲んでいても、いなくても・・・

痒みや炎症の程度がほぼ変わらない事

が分かりました 💡
(当時、私がその子から学ばせてもらったのはそこまででした)

その後、高齢になり写真の様な腫瘍が耳に出来、悪臭や血膿を垂らすようになりました。また体の体幹部分にも大きな腫瘍が出来ていました。

ワンちゃんは耳に違和感(恐らく「重たい」という違和感)があるので体を振ってしまいます。
その度に血膿が飛び散り、悪臭が漂う・・・(T_T)

お考え頂ければその生活がどんなに辛い事か?お分かり頂けますよね?

当時、私の知り合いの獣医さんを紹介していたので現状の悲惨さを獣医師に話し、手術でせめて耳の腫瘍だけでも取り除いてほしいと直談判しました。
体幹に出来たそれは、大きさもあり取り除く事が困難な状態でしたのでそのままでしたがいくつかは取り除く事が出来たので(もちろん、耳の腫瘍は取れました)生活がずっと楽になったとご報告頂きました。

(飼い主様はご夫婦でお仕事をされ、お子さんたちも学校へ・・・。そんな忙しい毎日に、出かける支度をした後にその子に声をかけようと近寄った時に洋服が汚れれば、その子に声もかけてもらえなくなるのでは?と思っての事でした。)

手術後その子は亡くなるまでの時間を飼い主さんに手厚くケアーしてもらい、虹の橋を渡りました。

今回似たような症例だったのが、レオちゃんです。

DSCF1693

最初は高齢だったのと獣医さんが積極的な治療の提案をしなかったので、どうにか出来ないかとお店でケアーさせて頂き始めたのでした。
耳の腫瘍を汚くさせないで出来れば小さくしたいと考えて、出来る限りのケアーをしました。
スヌードは、耳にした処置が家で取れてしまわないようにしたものです。

ですが、レオちゃん・・・
困った事に、ご家族には「噛みつく・・・」という・・・^^;

日々のケアーがご家庭では難しいようでしたので、これでは提案した方法が上手くいかない・・・と思い、私はご家族にある提案をしました。
それは・・・、

手術で取り除く!!

という事。
もちろん、高齢ではありましたが獣医さんときちんとこの件でお話しした事が無かった様なので、一度きちんとお話しするようにお伝えしました。

すると、飼い主さんの懸念していた手術のリスクや、金額、体への負担などがクリアーになり、ご家族は手術に踏み切る事になりました。
結果・・・、
いろいろありましたが、本日お母様からお電話にてご連絡頂きました。

「すっかり、良くなって臭いもなくなりました」

と。
良かった~♪

もちろん、個体によっては手術が困難な事もあります。
家族が納得できなければ手術の選択をしない事もあるでしょう。

ですが、
(獣医さんでの手術は高いんじゃない?とか^m^、獣医さんに見放されている!!とか^m^・・・)
ご自身で考えるより、獣医さんとしっかりお話になる事ができれば問題が解決する事がいくらでもありますし、その後の生活がずっと楽になります(^_-)-☆

獣医さんとは信頼関係や、治療に際しての双方の理解度が治療には大きく影響します。
困っている事や、治療に際して獣医さんが積極的でない場合には、ご自身が勝手に考えるよりも前に、しっかりと話し合いが出来る事が一番の解決策かと思います。

皆さんも、愛犬が病気になった時に頼れるのは獣医師さんなのですから、日頃からの信頼関係を大切にしてくださいね。

レオちゃん、すっかりキレイになったそうで本当に良かった~♪

また元気なお顔を見せてね!(^^)!
待っていますよ~