~犬暮らしの案内人~加藤初枝です
既にご存じの方も多いかと思いますが・・・
【富山にてグレートデン二匹に襲われ11か月の男の子死亡】
飼い犬にかまれ乳児死亡/日本経済新聞
こういう事件は何故?無くならないんだろう・・・
正直な私の感想です・・・
新聞の記事を読むだけでは
その時の状況は知ることが出来ないですが
1m80cmの柵で囲った庭に放し飼い
とあります
少なくとも飼い主としては脱走防止のための対策はしていた
と、読むことが出来ます
・・・が、
「放し飼い」をそのまま文章だけ読めば
しつけを入れてなかった「?」と
読むことも出来てしまう・・・
グレートデンは超大型犬
それは紛れもない事実
体が大きければ、力も強い
二本足で立ち上がれば、成人男性の上半身には軽く手が届くし顔(口)も届くでしょう
大型で力が強いから・・・
【獰猛で噛みつく犬】というわけではありません
むしろ、普段から飼い主が危険を感じていたなら
自分の大切な孫を犬の近くに連れていくことはしなかったと思います
事実関係は全く分かりませんが・・・
もし、放し飼いにして飼い主の言葉でのしつけを入れていなかったとしたら・・・
特に食事という犬が興奮しやすい状況下に、動きの予測がつかない11カ月の孫を抱いて柵の中に入るという行為が
どれほど危険な事なのか?
ということを飼い主が認識していなかった・・・
ということになります
孫に嫉妬した・・・
子供の声や動きが犬を刺激した・・・
子供を食べ物だと思った・・・
色々言われています
犬のプロの方々も色々記事にしています
「グレートデンが赤ちゃんを噛み殺した事件」
「犬の事故・乳児死亡とオフリードした飼い主」
祖父に当たる飼い主自身が
この先の人生において、重い贖罪を背負って生きていくことになるのは間違いないでしょう・・・
私が思うことは
飼い主自身が愛犬を間違った目で見ていたのではないのだろうか?
普段の生活に於いては危険を感じることが無かった
(決まりきった生活では・・・問題が無かった!!)
自分や同居の家族に危害を与えることが無いから、危機感さえ持っていなかったのかもしれません
犬には本能があり、子供の動きは獲物にしか見えない・・・
という方もいます
子供の甲高い声やヨチヨチした動きや急に走り出すような動きは犬を確実に刺激します
犬も赤ちゃんと暮らす生活をしていれば慣れてくる部分もありますが、屋外の柵の中で放し飼いとなれば飼い主家族との関係も、室内犬と同様ではないでしょう
要は・・・
自分の愛犬が赤ちゃんや子供に対してどうふるまうのか?
飼い主が理解してこなかったのだと思います
また経験もさせてこなかった・・・
そう考えると・・・
散歩に行っていたのだろうか?とも考えてしまいます
少なくとも散歩に行けば子供と遭遇することもあるだろうし、その時に愛犬がどんな態度をとるのか?
子供に対しての反応も知りえたはずでは?と思います
また、食事の興奮も
どのように認識していたのか?
自分の愛犬が何が好きで何が嫌いか?
どんな事にどのような行動を起こすのか?
普段の生活だけでは知りえない事はたくさんある
【やってみて初めて分かること】
もたくさんあります
我が家の犬たちも、一緒に暮らし始めて
未来は8年、凜は5年になりますが・・・
未だに発見はたくさんあります
そして・・・
【絶対!!】はない事を常に頭の中においています
写真のように未来も凜も外での写真撮影にはきちんと座ることが出来ますが、絶対にリードはつけたままにしています
特に上の写真は人通りも多い、イベント最中でした
リードの先はきちんと持ったまま、普段よりイレギュラーが起こりやすい環境でしたから散歩バッグで重り代わりに・・・
念には念をいれて・・・
犬のとこやさんのお客様は小型から中型のワンちゃんです
「うちは大型犬じゃないから~大丈夫~」
と思わないでくださいね
小型犬の飼い主さんに、特に気をつけてほしいのは・・・
ノーリードにすること
散歩中はぜったに放さないから大丈夫!!
って思った方もいらっしゃるかもしれませんが
ドッグランでも十分気を付けて下さいね
気の合う友達ワンコだって・・・
【絶対】は無いのですから
飼い主の過信が
犬の命を縮めることが良くあります
自分の周りから離れないから大丈夫!!と言っていた方の犬が公園でノーリードにしていたら何故か?道路に出て車にひかれて死んでしまったということもありました
最後に・・・
この、二匹のグレートデンの命がどうなるのか・・・
とても心配です